中学生から通信教育を始めようと思っている方の中にはZ会を検討している人も多いでしょう。
Z会というと他の通信教育よりもややレベルが高い印象がありますよね。
うちの上の子は小6の10月からZ会の中学準備コースを始め、現在中1のテキストコースを受講しています。
実際に使ってみてZ会の良い所・悪い所が分かってきたので紹介したいと思います。
Z会の良問を解いてみたい、丁寧な添削を受けてみたいけれど、続かなかったどうしよう・・・と思っている方は、是非読んでみて下さいね。
【中学生】Z会テキストコースの概要
まず最初にZ会 中学生コースは、①高校受験コース ➁中高一貫校コースに分かれています。
うちの子供は公立中学校に通っており、高校受験をするので「高校受験コース」を受講しています。
そしてこの高校受験コースも、「タブレットコース」と「テキストコース」を選ぶことができます。
タブレットコースとテキストコースの違いを簡単にまとめました。
Z会タブレットコースとテキストコースの違い
タブレットコース | テキストコース | |
料金 | 5講座セット(英数国理社)
<12カ月一括払い> 8,514円(1か月分 税込み) |
5講座セット(英数国理社)
<12カ月一括払い> 10,740円(1か月分 税込み) |
1講座(英数国理社)
<12カ月一括払い> 2,023円(1か月分 税込み) |
1講座(英数国理社)
<12カ月一括払い> 2,448円(1か月分 税込み) |
|
科目 | 英数国理社
テキストコースの作文を追加できる |
英数国理社・専科作文 |
学習 | オープンカリキュラム
(中学3年分の単元が学べる) |
月1回テキストが届く |
添削 | あり | あり |
タブレットコースとテキストコースの違いを簡単に説明すると、
・タブレットコース・・・タブレット1台で学習が完結。中学3年分の単元が学べるので、先取り学習が可能
・テキストコース・・・従来通り月に1回テキストが届き、問題を解いて添削を出す。定期テスト対策などもテキストで届く。
あとはテキストコースよりもタブレットコースの方が値段が安いですね。
タブレットコースの詳しい内容は、Z会 公式ホームページでご確認ください。
こちらから料金もシュミレーションできます。
テキストコースを選んだ理由
子供が受講しているのは、Z会のテキストコース(進学コース)です。
ちなみにテキストコースは最初に「進学コース」と「特進コース」を選択するようになっていますが、1~2年生はカリキュラムに違いはないので進学コースを選びました。
・インプットはタブレットが優れているが、アウトプットは紙の方が良いと思っているから
・英語などの学習で既にタブレットを使っており、これ以上使用時間を増やしたくないから
・タブレットだと親の目が行き届かないから、いくらでもサボれるから
・上の子の場合溜めてしまうことはないが、やっつけで終わらせ理解不十分のまま先に進んでしまうから
まぁ、なんというか・・・よっぽど自己管理能力が高い子でなければ、タブレット学習を全教科使いこなすのは難しいと思ったので選びませんでした。
テキストは嵩張るけれど、定期的に親がチェックできるのでいいかなと。
Z会テキストコースの教材
Z会(中学1)テキストコースの教材は以下のようになっています。
①授業対策 | ・Z Study(問題編・解答編・添削) |
➁定期テスト対策 | ・定期テスト攻略ワーク
・確認テスト ・実技4技能マスターBOOK |
③入試対策 | ・特別演習(中1・中2 長期休み)
・入試特訓(中3) |
④実力養成 | ・在宅模擬Vテスト |
⑤サポート | ・ゼットキューブ
・Z Study Press |
入会してすぐ届くのはこの4つです。(あとサポートの冊子も届いたような)
・Z Study
・定期テスト攻略ワーク
・確認テスト
・実技4技能マスターBOOK
定期テスト攻略ワークは、最初にどどーん!と届いてちょっとびっくりします。
ZStudy
Z会テキストコースのメイン教材は、この「Z Study」です。
毎月1回、受講している教科のテキストが送られてきます。
うちの場合は、国・数・理・社の4教科受講していたので4冊届きました。
Z Studyは、合計8回分あり、1~6回までがその月に習う単元、7・8回が添削問題になります。
Z Studyは、テキストを読む→問題を解く(書いて覚える)→添削という流れになっていますが、分かりにくい所には解説動画もついています。
次に各教科のテキストを見てみましょう。
数学
ZStudy 数学の3月号は、「正負の数<加減>」です。
最初の見開き1ページが要点1になっており、符号のついた数・反対の性質をもつ量の説明があります。
数学の要点には、下のように「映像」マークがあり「Z会 マイページ」で映像を見ることができます。
次の見開きは確認問題です。
毎回10問程度問題を解くようになっています。解答は次のページ。
ここまでが1回分でだいたい30分ぐらいで終わる内容です。
3月号「正負の数<加減>」の内容は以下のようになっています。
1回目・・・要点1、確認問題
2回目・・・要点2、確認問題
3回目・・・要点3、確認問題
4回目・・・要点4、確認問題
5回目・・・応用問題(計算練習!速く正確に)
6回目・・・応用問題(文章題に挑戦しよう!)
7・8回目・・・添削問題
要点と応用問題の回数は月によって違います。要点が多い時もあれば、応用問題が多い時もあります。
国語
Z会を受講する際に気を付けなければいけないのが、国語は教科書とは異なるカリキュラムで進んていくことです。
例えばZ Study 国語(4月号)は、「小説:場面と気持ち」という内容になっています。
最初の見開き1ページは、
要点学習として、小説に書かれている場面をとらえ、そこから気持ちを表す言葉を見つけ出し、この2つを結びつけて気持ちを読み取る学習をしていきます。
この見開き1ページに詳しく説明が書いてあります。
要点を読んだ後、
・例題を読み問題を解く→解説・解答
・確認問題を解く→解説・解答
ここまでで1回分となります。
4月号の内容は、
1回目・・・要点学習
2回目・・・応用問題(読解演習1)
3回目・・・応用問題(記述トレーニング)
4回目・・・応用問題(読解演習2)
5回目・・・応用問題(知識トレーニング 漢字)
6回目・・・応用学習(速読トレーニング)
7・8回目・・・添削問題
Z会の国語の特徴はなんと言っても詳しい解説です!
もうね、問題よりも解説のページの方が多いんじゃないか?というぐらいですよ。
例えば「〇つけのポイント」があり、記述の場合はどの要素が必要なのか書かれています。
選択問題もチェック項目がしっかり説明されています!
△になる解答例などが載っているのもありがたいです。
国語の読解問題は子供で勉強するのが難しい教科ですが、しっかり解説を読むことができれば力がつくのではないかと思います。
理科・社会
Z Study 理科・社会の特徴は、「自分でテキストを読んで理解する」「しっかり書いて覚える」ことです。
例えば、理科の4月号「いろいろな生物と共通点1」では1回目の要点が見開き3ページあります。
そして確認問題を解きます。
2回目は応用問題です。1回目と同じレイアウトで重要語句が空欄になっているので、自分で書き込んでいきます。
覚えていなかったら前のページに戻り確認して埋めていきます。
そして3回目は要点学習で知識をインプット、4回目が応用問題で自分で書き込みアウトプットしていく・・・というように、インプット・アウトプットを交互に行うようになっています。
7・8回目は添削問題です。
社会も同じような順番で進んでいきます。
定期テスト攻略ワーク・確認テスト
Z会で結構いいな!と思ったのが「定期テスト攻略ワーク」「確認テスト」です。
これ入会するとすぐに送られてくるんですよ。(受講している教科のみ)
それも結構ボリュームがあってしっかりやれば力になりそうです。
数学
定期テスト攻略ワーク(数学)は、標準ぐらいの問題が多いかな。子供が使っていた「標準問題集(数学)」でいえば、3段階の真ん中(標準問題)がたくさんあるイメージ。
難問はないので定期テストの前にしっかり解けるようにしておきたい問題ばかりです。
国語
国語の定期テスト攻略ワークと確認テストは教科書と同じ内容になっています。
中間テストの前に何度も繰り返し解きました。
理科
理科の定期テスト攻略ワークは、最初に要点が見開き1ページにまとめてあります。要点を読んでから問題を解いてもよし、間違えた所だけ戻って要点で確認してもよしで、結構使い勝手がいいですね。
ちなみに最初に要点があるので、答えには解説がほとんどありません。
社会
実はZ会の教科の中で一番お得感があるのが、社会です!
何故なら社会1教科入会するだけで、「地理」と「歴史」の定期テスト攻略ワークと確認テストが届くのですよ。太っ腹じゃないですか!?
社会は「文章記述対策コーナー」があるのもポイントが高いですね。
Z会テキストコースって難しいの?
Z会というと難しいイメージがありますが、実際に使ってみると簡単ではないけれどできないというほど難しくもない・・・かな。
お子さんに合うか、合わないかは以下を参考にしてください。
①見た目
Zスタディは一応カラーで図や絵もあり分かりやすく作られていますが、THE 硬派!っという感じです。
テキスト見て「うっ、難しそう・・・」っと思う子は、もう少し分かりやすい通信教育からスタートした方がいいかもしれません。
➁自分で読んで理解できるか
2つ目のポイントはテキストを読んで理解できるかということ。
解説動画は、例えばスタサプのように全部はありません。重要なところだけになるので、動画を求めているのなら別のものがいいでしょう。
③小学生の間に一定時間学習する習慣がついているか
毎月テキストを解き、添削まで出さなければいけないので小学生の間に学習習慣がついていないとちょっと厳しいかもしれません。
この3点がクリアできていればそんなに難しいと感じないでしょう。
Z会テキストコースの良い所
・他の通信教育よりもしっかり書かせる
・記述が多い
・しっかり自分で考え進めていく力が身につく
・解説が丁寧
・添削がある
・1教科・1か月から受講できる
Z会テキストコースのイマイチな所
・テキストコースだと決まった日にしか届かないので、自分のペースで勉強ができない(早くしたり、遅くしたりできない)
・Z Studyだけだと量は少ない、定期テスト攻略ワークをすぐにやるか、学校のワークや他の問題集を足した方が良い
・社会の内容が教科書とちょっと違う
・添削は良いけれど、返却までに少し時間がかかるので復習を忘れてしまう
・テキストコースは嵩張る(タブレットとは違う管理能力が問われる、整理整頓)
・値段がやや高い
Z会にもちょっとな~と思うところはありますが、1か月から・単科受講できるので自分に合う教科を選べば満足度は高くなるでしょう。
セット受講よりも単科受講の方がおすすめです。
Z会テキストコースの上手な使い方!成績を上げる方法は?
Z会テキストコースは以下のように使っています。
1 テキストが届いたらすぐに取り掛かる
通信教育は溜めてしまうのが一番危険なので、届いたらすぐに取り掛かるようにしています。
Z Studyを各教科1~6まで解きます。
2 定期テスト攻略ワークを解く
Z Studyを解いたら、理科・社会は定期テスト攻略ワークの要点を読み、練習問題を解いていきます。
ここは完璧に解答できるまで繰り返します。(コピーを2~3部あらかじめ取っています)
だいたい3周はしているかな?
3 添削を出す
定期テスト攻略ワークが解けるようになったら添削を出し、返却されたら復習をします。
4 学校のワークを解く
定期テスト攻略ワークが完璧になっていると(理科・社会)、学校ワークもスラスラ解けます。
これをやったおかげで中間テストの成績は予想以上に良かったです。
当たり前ですが、分からない問題を分かるようになるまでやることが大事なのでしょうね。
Z会はこんな中学生におすすめ!
・良問をじっくり解きたい
・丁寧な添削が受けたい
・塾に通わず良い成績を取りたい
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