小1の子どもが読書嫌いで困っています。そのような子にはどのように国語力をつけたらいいのでしょうか?
我が家には小学4年生と1年生の子供がいます。
上の子は、1日中読書をしているような本の虫ですが、同じように育てたはずの小1下の子は読書が嫌いです。
小学校に入るまであの手この手で本に触れるよう働きかけてきた結果、少しは読むようになりました。
ただ、読書量が少ないことで語彙や知識が不足していると感じることが多いので、そこを補う働きかけをしています。
そこで今日は、「読書嫌いな小1の子供に国語力をつけるためにやっていること」を紹介したいと思います。
読書は国語力の土台です
読書は上の子と下の子で反応が全く違います。そんな対照的な2人を見ていると国語力をつけるためには読書は必要不可欠なのではないかと感じるようになってきました。
もちろん個別に語彙力をつけるような問題集をやったり、文法・長文読解・作文などをすることによって国語力は上がってくると思いますが、土台となるのは読書です。
読書は即効性のあるものではありませんが、最後の最後に一番効果を発揮するものだと感じています。
さて、そんな読書ですが子供に読書週間がつくかどうかは小学校低学年ぐらいで決まってきます。
もちろん、中学生~大人になるまでに自分の価値観を変えるような面白い本に出会えれば本好きになることもありますが、勉強や部活で忙しい中高生には難しいでしょう。
上の子の友達を見ていても、小4の時点では既に読書週間のあるとない子で完全に分かれてしまっています。
読む子は毎日読んでいますが、そうでない子は漫画(漫画は私も好きなので否定しません)、ゲーム、YouTube、女の子だとファッション雑誌を読んで「これ、かわいい~♪」となっているようです。
ただ、本音を言えば絶対に読書をしなければいけないわけではないんですよね。
本は人に強制されて読むものではないですし、何に興味を持つかは個性なのですから。
でも困るのが、読書をしないことで語彙が不足したり国語力がつかないことなのです。
下の子は、何もしなかったら間違いなくキラキラ雑誌を読んで「これ、かわいいから買って~!」といって読書はしなくなること間違いなし。
ここは親が働きかけなければいけません。
小1 読書が嫌いな子の取り組み
我が家の下の子は、早熟なタイプなので口も達者ですし、宿題の音読などもスラスラ読めます。ですが、宿題以外に本を読んだり音読をするのは好きではありません。
たまに気になる本があると一人で読んでいることもありますが、好きな本に偏りがあるため(キラキラ、可愛い系)、それ以外は「読んでくれるならいいよ」というスタンスです。
そんな読書嫌いな下の子にどのように国語力をつけるか母は考えました。
読書が嫌いなら高学年まで読み聞かせをする
自分で本を読まない下の子の様子をみてきて、母は開き直りました。
読書が嫌いなら高学年まで読み聞かせをすればいいんだ!!
自分で読んだ方がいいと思いますが、語彙や知識を増やすのが目的なら読み聞かせでもいいじゃないか!といことで、自力読みの拘りを捨てました。
本人が嫌だというまで、親子のコミュニケーションだと思って続けようと決めました。
読み聞かせの時間はおやつタイム
「うちの子読み聞かせしてもじっとしていないの」
「読み聞かせしても全く聞いてないの」
という方結構いませんか?
そういう場合は、読み聞かせの時間を変えてみてはどうでしょうか?
おすすめなのが「おやつタイム」です。おやつタイムなら、食べている間はじっとしていますよね。そこで5~10分読み聞かせをしてみるといいですよ。
小さい子だと食べこぼして大変になりますが、幼稚園の年中さん以降だったら大丈夫でしょう。
あとは、夕食時ですね。自分が食べ始める前にさっと1冊読む。
我が家の夕食タイムは、英語のかけ流し(聞こえるか聞こえないかの小さい音で)をしながら学校での話を聞くことにしているので読み聞かせはしていませんが、時間がないならここもいいでしょう。
読み聞かせというと、しっかり聞いてほしい!と思いがちですが、意外と何かをやりながらでも理解していたりするものです。
最近、英語のかけ流しをやっているので余計にそう思います。聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな音でも、子供たちは意外と聞いていて「さっき○○って言ったよ」とか「今回のトシオは映画館に行くんだね」と言っています。
絵本から児童書に移ると絵も少なくなってくるので、じっと集中して聞くことに拘らずさっと読んでしまった方が読み聞かせは続けられるような気がします。
国語の読解問題を一緒に音読し解く
読み聞かせを毎日やると言ってもそこまでたくさん読めるわけではありませんし、本のジャンルは偏ってしまいます。
そこで、下の子の家庭学習は国語の読解問題を重点的にやっています。
読解問題の良い所は、
・短い
・自分の興味のないジャンルに触れることができる
・勉強として読んでいても、続きが気になり本を読みたくなることがある
ということです。
習い事のない日は毎日1ページ。気分が乗ればもっとやる時もありますが、1年生なので少な目にしています。
本文は必ず音読する。
でも、下の子読解問題は好きじゃないんです。いちいち読むのが嫌なんでしょうね。
学校のテストではしっかり読んで100点を取ってきているので、ただ面倒なだけなのだと思いますが・・・仕方がないので、最初は母が全部読んであげてました(笑)
その後問題に慣れてきたので、今度は1文ずつ交代で読むというのをずっと続けていて、最近やっと1人で本文・問題文を読み、解くようになってきました!
あぁ、ここまで長かった。
分からない言葉が出てきたらその場で教える
読み聞かせ、読解問題をやっている時に分からない言葉が出てきたらその場で教えるようにしています。
上の子の時もやっていましたが下の子には特に意識して行わなければいけないなと感じています。何故かというと、上の子はいつも「なんで?」「どうして?」と疑問に思い口にするタイプでしたが、下の子は分からなくても「この言葉ってどういう意味?」と自分で聞いてこないんです。
だから、親は知っているものとして飛ばしてしまう。
これではいけない!とやっと最近気が付きました。
この辺は、親が子供の性格を読み取って上手く働き掛けないといけませんね。
同じように環境を整えれば、同じように吸収するだろうと思っていたのが間違いでした。
例えば本を読んでいたり、テレビを見ていてもそこに「なんでこうなるんだろう?」とか「これ今まで知らなかった!」と感じるかどうかは個人差があります。
得た知識と自分の身の回りに実際に起こることを繋ぐことができるか、ここは難しいところですね。
ちょっと話は脱線しますが、最近の下の子の驚き発言。
「地球の真ん中にも人は住んでいるんでしょ?」
可愛かったのでそのまま信じさせておこうと一瞬思いましたが、正しいことを教えておきました。
間違えていても、自分から聞いてきたということは興味が出てきている証拠。工夫して伸ばしてあげたいな。
国語力とは最終的にはコミュニケーション能力だと思う
国語力というと、読書だとか論理的思考力だとか言われていますが、私個人としては最終的にはコミュケーション能力だと思っています。
相手の気持ちや周りの状況を考えた上で、自分の意見をいかに分かりやすく伝えるか(話す・書く)。話し合うことができるか。そのための技術を学んでいるんだと。
そのコミュニケーション能力を養うのは、親子の会話が一番です。
子供の話をしっかり聞き、親子でたくさん話をする。子供の興味があること、身近で起きていること、ニュースなど。
ついつい机上の勉強を優先しがちですが、子どもとの会話は大きくなっても大切にしたいと思っています。