受験研究社から出ている「ハイクラスドリル」と「ハイクラステスト」、名前が似ているけれど違いはあるのでしょうか?
我が家には小学6年生の子供がいますが、低学年の時から算数が苦手で苦労してきました。
難しい問題をすいすい解いていける子ではなかったので、教科書よりもちょっと上のレベルを意識して取り組んできました。
小1~小2:無料プリント、Z会グレードアップ問題集、サイパーなど。
小3:Z会グレードアップ問題集、ハイレべ100。
しかし小4になるとハイレべ100がなくなり(小3まで)、Z会グレードアップ問題集も問題数や構成などを考えるとしっくりこず、どうしたものか・・・と悩んでいました。
そこで勉強方法を変え、少し先取りをしながら基礎重視+ちょっと発展で進めていくことに。
その時に使っていたのが、「ハイクラスドリル」と「ハイクラステスト」です。
この問題集、名前が似ているしどちらを使ったらいいのか悩んでしまいますよね。
両方使って感じる2つの問題集の違い・難易度・我が家の使い方を紹介したいと思います。
ハイクラステストとハイクラスドリルの違いは?
このハイクラステストとハイクラスドリルは、どちらも受験研究社から出版されています。
小4・算数のハイクラステストとハイクラスドリルを比べてみました。
ハイクラスドリルとハイクラステストの比較
ハイクラスドリル | ハイクラステスト | |
価格(税込み) | 1,320円 | 1,155円 |
サイズ | A4 | B5 |
ページ数 | 168頁 | 192頁 |
ハイクラスドリル、ハイクラステスト共に、小1~小6まで算数・国語の問題集が出版されています。
価格
価格はハイクラスドリル:1320円、ハイクラステスト:1,155円とハイクラステストの方が安いですね。
サイズ
ハイクラスドリル・・・A4サイズ、表紙は縦ですが中は横開きになっています。切り取って1枚ずつ問題を解くことができます。
ハイクラステスト・・・B5サイズ、よくある問題集と同じように冊子になっています。
ページ数など
<ハイクラスドリル>
・表紙裏:目次
・1~120ページ:問題
・121~168ページ:解答・解説
<ハイクラステスト>
・1ページ目:目次
・2~144ページ:問題
・1~47ページ:解答・解説(切り離しできる)
ページ数はハイクラステストの方が多いのですが、1ページ辺りの問題数はハイクラスドリルの方が多いです。
逆にハイクラステストは、青い問題集以外に「文章題・図形」があるので両方とも使うとこちらの方が量は多くなります。
ハイクラスドリルの特徴・構成
それではハイクラスドリルの中身を見てみましょう。
特徴
ハイクラスドリルは「中学受験をめざす小学生のための少し難易度の高いドリル」というのがキャッチコピーです。
うちは中学受験をしていないので分かりませんが、小1~小4のハイクラスドリルはそんなに難しい問題はないと思います。公立中学校に進む子で教科書よりちょっと上の問題を解きたい子にも使えます。
特徴は、その名の通り「切り離しできるドリル」であることです。(答えも切り離すことができます)
分厚い問題集だとげんなりしてやる気が出ない子は、ドリル式の方が取り組みやすいですよね。
1ページごとに「制限時間」「合格点」が書いてあるので、「今日の算数はこの1枚ね」と渡して子供に解いてもらえば負担が少なく感じます。
ドリル形式なのでぎりぎり書き込みができるようになっていますが、途中式が多くなるとちょっと厳しいかもしれません。
その時は別の計算用紙を使うか、最初からノートに解いた方がいいかもしれません。
構成
ハイクラスドリル(小4)は計120回の問題があります。
1~92回までは小学校で習う単元、93~112回(20ページ分)が特殊算、114~120回が仕上げテストになっています。
1単元は表裏の2ページで構成されていて、表は教科書の学習範囲程度の「標準レベル」、裏は「標準レベル」より少し難しい「上級レベル」の問題になります。
例えば、「大きな数」の単元は、
<1ページ目(表):標準レベル>
<2ページ目(裏):上級レベル>
<3ページ目(表):標準レベル>
<4ページ目(裏):上級レベル>
という構成になっていて、数単元ごとに「最上級レベル」の問題があります。
また学年最後の総仕上げとして「仕上げテスト」もあります。
標準レベル→上級レベルと順番に解いていくのが難しければ、標準→標準→上級→上級でもいいし、うちの場合はハイクラスドリルの標準→ハイクラステストの標準と基礎的な問題をたくさん解いてからハイクラスドリル上級→ハイクラステスト上級と進めている時もありました。
解答・解説
解答・解説は2色刷りです。
解説も程よくありますが、自分で読んで理解できない場合は親の手助けが必要です。
小4だと分からない問題があった時に、解説を読んで理解するのはちょっと難しいかもしれません。
ハイクラステストの特徴・構成
次はハイクラステストの中身を見てみましょう。
特徴
ハイクラステストも中学受験の準備として活用できるというのが売りの問題集です。
2020年に改訂されたので表紙が青色に変わっています。
うちには旧版もあるので見比べてみました。
旧:白黒で硬い印象
新:2色刷り、問題の間隔(余白)が広くなったかな?柔らかい印象
掲載されている問題は大きく変わっていませんが、ところどころ変更されています。
全体的には、見た目は使いやすくなり難易度は若干上がったような気がします。
構成
ハイクラステストは、「標準クラス」→「ハイクラス」→数単元ごとに「チャレンジテスト①➁」→「特殊算(20ページ)」→「総仕上げテスト」という構成になっています。
例えば、「大きい数のしくみ」では、
<標準レベル:見開き1ページ>
<ハイクラス:見開き1ページ>
となっています。
ちなみに「ハイクラスドリル」よりも問題の間隔が空いているので、書き込みはしやすいと思います。
解答・解説
ハイクラステストの解答・解説は切り離すことができます。丸付けしやすいですね。
こちらも2色刷りに変更されたので見やすくなりました。
個人的には、重要な部分には「ポイント」と書かれていて、ハイクラスドリルよりも使いやすくなったような気がします。
ハイクラステストとハイクラスドリルの難易度・使いやすさ
使いやすさ
これは好みによるので難しいのですが、ドリル形式で1枚ずつ切り離してやっていきたい人はハイクラスドリルの方がいいですね。
特に低学年は厚い問題集を渡されると嫌がる子が多いような気がします。
逆に高学年だからドリル形式でなくても大丈夫、中学受験はしないけれど学校より少し難しい問題を!という人は、ハイクラステストでもいいかもしれません。
あとどちらの問題集も教科書の単元ごとに問題が分かれていて、後ろの方に特殊算が載っているのがいいなと個人的には感じています。
教科書準拠ではないので全く同じようにはなりませんが、なるべく教科書に沿った内容で進めたい、特殊算は余裕があればやりたい。と考えている人には合うのではないでしょうか。
難易度
小4の算数でいえば難易度はそれほど変わりませんが、ややハイクラステストの方が難しいと思います。
難しすぎるのはちょっと・・・という子はハイクラスドリルの方がいいでしょう。
学年が上がるごとに(小5、小6)どちらの問題集も小学校の算数を超える内容が多くなってきます。
小6だとハイクラステストは基礎問題が少なく例題なしで解くのは大変になるので、公立中に進むのであればハイクラスドリルの方がいいと思います。
どちらにしても購入する前に書店で内容を確認してくださいね。
解けない時はスタディサプリを活用しよう!
ハイクラスドリルとハイクラステストを使っていると自力で解けない問題が出てくる時があります。
解説を読んでも分からない。親も忙しくて教えられない。
なかなか問題が進まなくて困ってしまうこともあるでしょう。
そんな時はスタディサプリを活用するといいですよ!
スタディサプリは、月額2,178円(税込み)で小4~大学受験までの授業が見放題。
2つの問題集とはリンクしていませんが、子供が理解できていない単元をピンポイントで見ることができます。
またハイクラスドリルやハイクラステストには例題がないので、特殊算などは先に動画を見てから解いた方がスムーズに進むと思います。
小学生だと分厚い参考書を一人で読み込むことは難しいので、動画を活用するといいですよ。
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スタディサプリの活用方法はこちらで紹介しています。
ハイクラスドリルとハイクラステストは、教科書よりも少し難しい問題を解きたい子に合う問題集です。
小学校の間に算数の問題をたくさん解いて得意科目にしましょう!