うちの子、漢字が苦手なんだけどテストで100点取るにはどうしたらいいのかな?
漢字が苦手な小学生って意外と多いですよね。
一生懸命練習しているのに全然覚えられない。丁寧に字が書けない。
うちの上の子も小学1年生の時は漢字を書くことが苦手で、書き取りの宿題も親子で悪戦苦闘していました。
もちろん漢字テストもミスが多く、覚えてもすぐに忘れてしまう上の子・・
1年生の漢字なんて簡単でしょ?と思いがちですが、苦手な子は学校でやるだけではダメで試行錯誤しながら進めてきました。
そこで、我が家が行った「漢字が苦手な小学生が実践したテストで100点を取る勉強方法」を紹介したいと思います。
漢字を覚えるのに楽な方法はありません
最初にお伝えしたいのは、漢字を「楽に」覚える方法はないということです。
もちろん、子供に合った方法が見つかれば効率よく覚えることはできます。
しかし効率よく習得できても人は忘れる生き物なので、定期的に覚えているかチェックし、忘れていたら覚え直す必要があります。
それを理解して地道な作業を子供自身が行えるようになることが重要なのです。
ただ漢字に苦手意識を持っていたり、低学年だと子供一人で行うことができないので親の手助けが必要になります。
低学年のうちに効率良い漢字の勉強方法や定期的に繰り返す力を身につけると、高学年になった時に学習はぐっと楽になります。
今回紹介する方法は単なる1例です。是非お子さんに合ったやり方を見つけていただきたいなと思います。
漢字が苦手な小学生の勉強方法<低学年の場合>
漢字が苦手な小学生はどのように勉強したらよいのでしょうか。
ここでは低学年の子が漢字テストで100点をとる方法を紹介します。
1. 漢字が苦手な原因を分析する
まず、漢字が苦手だな。テストで点数が取れないなと感じる場合、何が苦手なのかよく分析しましょう。
例えば、
・そもそも字を書くことが嫌い
・落ち着きがなく集中して字を書くことができない
・筆圧が弱くて上手く書けないから練習も適当になってしまう
・覚えるのに時間がかかる
・漢字や言葉に興味がなく、覚えてもすぐに忘れてしまう
などなど。
小学校低学年だとまず書くことが苦手な子もいるので、運筆の練習を取り入れていみるのもいいでしょう。
あるいは、我が家の上の子のように落ち着きがないため、文字を正確に写せないという子もいます。指の力はあるけれど、お手本通りに書くことができない。
とりあえず、書いたからそれでよし!終わりだ!
という感じで、「とめ・はね」がしっかりできていなかったり、勘違いして覚えていたり。
お子さんによって苦手に感じる原因は様々です。最初にどこが弱いのか把握しましょう。
1. 漢字は教科書順で覚え、学校よりも少し先取りする
漢字の学習方法はたくさんあります。例えば中学受験するような子は幼児期から先取り学習をし何学年も上の漢字を覚えている子もいます。
市販の漢字ドリル使って自分で覚えていくような要領の良い子や、漢検をペースメーカに進める場合もあります。
しかし、学校の漢字テストで100点を取りたい子は「教科書順に覚える」ということをおすすめします。
これは王道中の王道です。
我が家は教科書順に覚えるに加えて「覚える工程を3回に分ける」という工夫をしていました。
子供は一度覚えてもすぐに忘れてしまうので、
①家庭学習で漢字の練習(先取り学習)
②学校の授業
③書き取りの宿題
というような順で行っていました。
最初に家庭学習で簡単に覚え、忘れそうなタイミングでもう一度学校で習い、宿題の書き取りで丁寧に書けるようにする。
一見、3回に分けるなんて効率が悪いような感じがしますが、「学校の授業」→「書き取りの宿題」だけだと、書き取りの時に「覚える」ことと「丁寧に書く」を同時に行う必要があり、漢字が苦手な上の子には大変でした。
この教科書順で、かつ少しだけ先取りする方法の良い所は、漢字の穴ができにくいというとこです。
例えば教科書順ではない市販の問題集を繰り返し練習する方法だと、一順するうちに最初の方に学んだ字を忘れてしまったり、学校の進度や漢字テストの範囲とずれが生じてしまうからです。
まずは、学校の教科書に順に覚えていく方法が一番無駄がなく、テストでも100点が取りやすいと思います。
お子さんによっては先取り学習しなくても学校の授業→書き取りの宿題だけで覚えられる場合もあるので、その時は先取りではなく復習重視で週1~2回覚えているか確認するといいですよ。
3、覚えるだけの漢字ほど、低学年は親が付いて教えた方が効果的
漢字はほぼ覚えるだけの作業です。
でも覚えるだけの作業だからこそ、親が横に付いて、
・書き順
・とめはね
・字のバランス
・音読み訓読み
・送り仮名
・熟語
などを一緒に教えた方が間違いが少なくなり、後から覚え直す手間を省くことができます。
知らない言葉が出てきたら都度、辞書で調べるよう子供に促したり、時間がなければ親が説明をしましょう。
同音異義語もさらりと教えてあげるといいでしょう。
4.平日は漢字を1日2個覚える→テスト
1日に覚える漢字はお子さんの様子を見て決めましょう。
うちの上の子(低学年の時)は、
- 平日は漢字を2個(漢字A・Bとする)書く
- 覚えたらテストを行う
と負荷を最小限にして毎日繰り返すようにしていました。
使っていたのは「ぷりんときっず」という無料のプリントです。
印刷は少々大変ですが、書き込みしやすく・1枚でたくさんの言葉を覚えることができるのでお勧めです。
これを1年分印刷し教科書順に入れ替え(もちろん市販の問題集でもok)毎日2枚学習します。
隣について子供が書いたら、丸付け。
丸を付けたら、次は何も見ずに覚えた漢字A・Bがかけるかテストします。
私が口頭で漢字を読み→子供が紙に書く。
もちろん、熟語(習った漢字で書けるもの)もテストします。
書けなければ5回書く。(ますがもったいないので、続けて書いてます)
重要なのは書けるようになったか必ず確認すること。
一日書いただけでは定着しないので、次の日もやること。
2日目は、新しい漢字2個C・Dを書く→前日の漢字A・Bと新しい漢字C・Dのテスト。
3日目は、新しい漢字2個E・Fを書く→漢字C・Dと新しい漢字E・Fのテスト、前日テストで間違えていたら漢字A・Bもテスト
間違えていたり・覚えていない漢字は毎日書けるかチェックしていました。
土日は1週間で覚えた漢字の確認をし、書けたら終了です。もちろん、ここでも忘れていたら次の週へ持ち越しになります。
ポイントは、コツコツやるけれど無駄に同じ漢字ばかり書かず、必要最小限の力で覚えるということ。
忘却曲線に沿って、当日・次の日、1週間後に復習することです。
我が家が使っていたのは「ぷりんときっず」でしたが、これは学校の漢字ドリルでも構いません。
コピーして書いてもいいですし、なぞり書きがなくてもかける子はノートに直接書いてもいいでしょう。
学校の漢字ドリルを使う時は、新出漢字の所に書いてある熟語も必ず練習しましょう。学校で習っていなくても、ここを覚えておくだけで高学年以降の学習が楽になります。
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5、たまにはゲーム感覚で進める
小学校低学年ぐらいだと、毎日コツコツ学習することに反発することもあります。
地道に行うことが習慣化されるまでは、ゲーム感覚で進めるのも1つの手です。
正解数でおやつやシールをあげたり、ぐずぐずして進まない時はお休みしたりと柔軟に対応しましょう。
6、効率よく漢字を覚えるためには読書は必要
私は読書というものは「趣味」で「楽しむ」ものだと思っているので、絶対にやらなければいけないとは考えていません。
けれど、本が好きな人にとって国語で有利になるのは「漢字の読み」の力だと思っています。
音読み・訓読みを一から覚える必要がなく、熟語も読むだけならできるんですよね。
これは漢字学習のハードルを低くし、とっつきやすくしてくれます。
文の流れでだいたい意味を理解しているので、辞書で調べて→覚えるという作業がスムーズになります。
ただ読むと書くは別なので、読めても書きは丁寧に教えなければいけません。
このような方法で、低学年の間は漢字学習を行っていました。
高学年からは漢字の先取り学習はやめました
小3まで漢字が苦手な上の子のことを考え手取り足取りやってきましたが、高学年からは自分で学習できるように取り組みを変えました。
逆に低学年の間にしっかり見てきたからこそ、手を放すことができたのです。
小4から漢字の先取りはやめ、毎週行われる漢字テストをペースメーカーとし、そこで毎回100点が取れるように勉強しています。
実際に行っているのは、
・学校の授業→書き取りの宿題で覚える(子供だけで)
・土曜日に親子で漢字がかけるか確認する
・親が口頭で読みを言い、上の子が書く
・間違えた漢字は3回書く
・次の日(日曜日)に間違えた漢字が書けるか確認する
・月末に書けなかった漢字をもう一度確認する
という方法です。「漢字は書かなければ忘れる」ものなので、学校で習ったら1週間後→1か月後→学期末→学年末と定期的に確認するのが一番効果が高いです。
この方法で月に何回かある漢字の小テスト、学期末にある漢字の50問テストも100点が取れるようになりました。
学年によっては学期末の漢字テストが50問×4枚、90点以上で合格ということもありました。これはクラスのみんな苦戦していましたが、上の子は直前に復習するだけで問題ありませんでした。
やはり漢字はコツコツ進め、忘却曲線に沿って復習すること。子供一人ではチェックが甘くなりやすいので、定期的に親が確認することが漢字テスト100点への近道だと思います。
みなさんも一緒に頑張りましょうね!
漢字と同じぐらい大事なのが計算力!小1からコツコツ身に付けましょう!